「もう、立ち直れないかもしれない」「他の男とキスをしているんではないだろうか」
失恋したあの日、世界が終わったような気がしました。何を見ても、何をしても、相手のことばかり思い出す。食欲もなく、朝が来るのがただただ怖い。自分ってこんなにも弱かったんだ…と気づいて、その事実にすら落ち込んで、ベッドから出られない日々。
そんな時、ふと「筋トレでもしてみるか」と思ったんです。
何かにすがるように始めた筋トレは、思いがけず、自分を“前に進める力”をくれました。
心がバラバラになったときこそ、体を動かす。それが、想像以上に自分を救ってくれる方法だったと今では思います。
この記事では、実際に失恋から筋トレで立ち直った当事者として、なぜ筋トレが心に効くのか、どんな変化があったのか、そして今日からできる具体的なアクションまで、余すことなくお伝えします。
「このままじゃダメだ」と思っているあなたに、届きますように。
それがマッチョの合言葉だ。
失恋で苦しんでいるあなたへ
あの人の声、笑顔、最後の言葉が、頭の中で何度も何度もリピートされる。
ふとした瞬間に涙がこぼれて、「もうこんなに苦しいなら、好きにならなきゃよかった」と思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、それは“心がちゃんと人を愛した証”なんです。
傷ついて、壊れそうになるのは、それだけ全力で向き合っていたから。
そんな自分を、絶対に責めないでください。
人は、時に好きな人に振られることがあります。どれだけ想っていても、願っても、届かないこともある。けれど忘れないでください。あなたのことを、ずっと待ってくれている存在がいます。
それはダンベルです。
何も言わず、ただそこにいて、あなたが手を伸ばすのを、ずっと待ってくれている存在。
たった1kgでもいい。それを持ち上げた瞬間、止まっていた心が、少しだけ前に進み始めます。
筋トレは、過去を忘れるためじゃなく、「新しい自分に出会うため」の最初の一歩になるんです。
なぜ筋トレが失恋に効くのか?【3つの科学的な理由】
ここからは“なぜ筋トレが心に効くのか”ということを、科学的な視点からしっかりと解説していきます。
「筋トレが失恋に効くなんて、本当?」そう感じる人もいるかもしれません。
でも実際に、体を動かすことで心が前向きになることは、多くの研究でも証明されています。
- セロトニン・ドーパミンが分泌されて気分が安定する
- 自己肯定感が上がる
- 「行動する自分」に意識が向き、過去にとらわれなくなる
心のどん底にいるとき、確実に引っ張り上げてくれるんだ!今つらい人こそ、騙されたと思って一回、体を動かしてみてほしい。
セロトニン・ドーパミンが分泌されて気分が安定する
筋トレが失恋からの立ち直りに効果的である理由の一つに、脳内で「セロトニン」や「ドーパミン」といった神経伝達物質が分泌されることが挙げられます。これらの物質は、気分の安定や幸福感の向上に寄与し、精神的なストレスを軽減する効果があります。
セロトニン:セロトニンとは、精神安定に役立ちつつ、気分を高揚させる効果がある脳内ホルモンです。
心の落ち着きを形成しつつも、集中力・記憶力の維持にも効果が期待できるでしょう。
他にも、セロトニンは睡眠へ影響をもたらします。
例えば、睡眠不足になるとストレス、過食、集中力の低下など心身への負担が考えられますが、セロトニンの効果で熟睡できることで、それらの負荷を軽減できるからです。
人が生命を維持するためにも、セロトニンの働きは重要な意味があります。参考:JLESA
ドーパミン:ドーパミンは、幸福物質・幸せホルモン・脳内麻薬といった別名を持つほど知られている脳内ホルモンの一つです。
ドーパミンの分泌によって、幸福感が生まれモチベーション、集中力、注意力の向上に期待ができます。
筋トレに限らず、仕事や勉強、何かの作業を達成させた場合にも分泌されます。
ものごとをポジティブにうけとめて、積極的な行動を習慣づけるために効果が期待できる脳内物質です。参考:JLESA
落ち込んだ気分が続くと、「何もしたくない」「どうせ無理だ」と負の思考に支配されがちですが、筋トレによってセロトニンやドーパミンが分泌されることで、心が少しずつ前を向けるようになります。
自己肯定感が上がる
筋トレを行うことで、テストステロンというホルモンの分泌が促進されます。
テストステロンは「男性ホルモン」として知られていますが、実は男性だけでなく女性にも存在し、やる気・自信・積極性を高める作用があることがわかっています。
失恋をすると、どうしても自信を失い、自分に価値がないように感じてしまいがちです。
そんなときに筋トレをすることで、テストステロンの分泌が活性化され、気持ちが前向きになったり、「また頑張ろう」という活力が湧いてきたりするようになるのです。
さらに、テストステロンには以下のような効果があります!
- 不安や抑うつ感を軽減する
- 他者との比較に対して過敏になりにくくなる
- 意欲・やる気を向上させる
まさに失恋によって低下した“自己肯定感”を取り戻すことに繋がります。
「行動する自分」に意識が向き、過去にとらわれなくなる
失恋したとき、人はどうしても「過去」に心を引っ張られがちです。
あの時の言葉、あの瞬間の表情、やり直せたかもしれない未来、頭の中で何度も繰り返し思い返し、前に進めなくなることがあります。
そんなとき、効果的なのが「体を動かすこと」です。
筋トレに限らず、掃除でも料理でも散歩でもいい。
“手を動かす”“足を動かす”と、自然と今の自分に意識が向くようになります。
特に筋トレは「今この瞬間に集中する力」が強く働きます。目の前の重量やフォームに集中しないと、本気で潰れてしまうから。過去を考えている余裕なんてないんです。
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失恋から立ち直るための筋トレの始め方【筋トレ初心者向け】
「筋トレが失恋に効くのはわかったけど、何から始めればいいのか分からない…」
そんなふうに感じている方も多いと思います。
安心してください。筋トレは、特別な道具やハードなトレーニングがなくても始められます。
むしろ大事なのは、“かっこよく鍛えること”よりも、“今日の自分にできることを積み重ねること”。
ここでは、筋トレが初めての方でもすぐに始められる方法を、わかりやすくご紹介します。
何から始めればいい?自宅・ジムどっちでもOK
筋トレと聞くと、「ジムに通わなきゃいけないのかな?」「器具がないと無理そう…」と思うかもしれません。
でも安心してください。筋トレは、場所を選ばずに始められるものです。
もし外に出る元気がないなら、まずは自宅でOK!スクワットや腕立て伏せなど、自重トレーニングだけでも十分効果があります。動画を見ながら、マット1枚分のスペースでできるメニューもたくさんあります。
逆に、「家だとサボってしまいそう」「環境を変えて気分を切り替えたい」という方は、ジムに行くのもおすすめです。
ジムでは、同じように体を鍛えている人たちの姿に刺激を受けたり、スタッフや会員同士でちょっとした会話が生まれることもあります。
失恋で縮こまっていた心が、自然と新しいつながりや前向きなエネルギーに触れるきっかけになるかもしれません。

1日10分でもOK|おすすめメニュー(腕立て・スクワットなど)
筋トレって「1時間もやらなきゃ意味ないんじゃないの?」と思われがちですが、実はそんなことはありません。
失恋から立ち直るための第一歩として大切なのは、続けられるペースで始めることです。
たとえ1日10分でも、十分効果があります。
短時間でも体を動かすことで、気分転換になったり、前向きな気持ちを取り戻すきっかけになります。
「何をすればいいか分からない」という方のために、10分以内でできる自宅トレーニング動画をこの記事の後半で紹介しています。器具なしでできる内容なので、今日からでもすぐに始められますよ。
※少しキツイです
パーソナルジムに通う
「筋トレがいいのは分かったけど、ひとりで続けられるか不安…」
そんな方には、パーソナルジムに通うという選択もおすすめです。
パーソナルジムでは、専属のトレーナーがあなたの目標や体力に合わせてトレーニングメニューを組み、マンツーマンで指導してくれます。
正しいフォームや呼吸法を教えてくれるだけでなく、心の状態にも寄り添いながらサポートしてくれる存在になることも。
失恋で気持ちが落ち込んでいるときは、何かを「ひとりで始める」ことすらハードルが高く感じるもの。
そんなとき、パーソナルジムなら“ひとりじゃない”という安心感の中で体を動かすことができ、自然と前向きな気持ちやリズムが生まれます。
また、「週に1〜2回、決まった時間に通う」という習慣自体が、生活のリズムや気持ちの安定にもつながっていきます。
もちろん費用はかかりますが、心と体をリセットする自己投資と考えれば、きっとその価値を実感できるはずです。
「筋トレ以外の失恋回復法|心を癒すおすすめの行動4選
失恋の痛みから立ち直る方法は、人それぞれです。
筋トレが合う人もいれば、「どうしても体を動かす気になれない…」という時期もあるかもしれません。
そんなときは、心を少しだけ軽くする“行動”をひとつずつ試してみることから始めてみましょう。
ここでは、筋トレ以外にも取り入れやすく、失恋で落ち込んだ心をやさしく癒してくれるおすすめの方法を4つご紹介します。
「すぐに元気になれなくても大丈夫。」
小さなきっかけが、きっとあなたの気持ちを少しずつ前に進めてくれます。
とにかく自然に触れる
失恋で心が疲れたとき、言葉や理屈では癒せないものがあります。
そんなときこそ、自然に身をゆだねてみることがおすすめです。
たとえば近くの公園をゆっくり歩いたり、川の音を聞きながらベンチでぼーっとしたり、木漏れ日の中で目を閉じて深呼吸するだけでもOK。
自然の中にいると、過去の出来事から少し距離を置いて、自分の呼吸や気持ちに意識を向けられるようになります。
特に「緑(森林)にはリラックス効果がある」とされ、実際に森林浴がストレス軽減につながるという研究もあります。
また、思い切って旅行に出かけてみるのも一つの方法です。
見知らぬ景色、土地の空気、非日常の体験が、心の中の“閉じた世界”をそっと開いてくれるきっかけになります。
自然豊かな場所での一人旅は、自分を見つめ直す時間にもぴったりです。
SNS・スマホから一時的に距離を置く
失恋直後、つい手が伸びてしまうのがスマホやSNS。相手の投稿を見てしまったり、過去のやり取りを読み返してしまったり…そのたびに胸が締めつけられる思いをする人は少なくありません。
特にSNSは、他人の「楽しそうな日常」や「幸せそうな投稿」があふれていて、自分と誰かを比べてしまうきっかけにもなりがちです。「自分だけが取り残された気がする」そんな孤独感を、さらに深めてしまうことも。
だからこそ、一時的にスマホやSNSから距離を置く時間をつくることは、心を回復させるうえでとても大切です。
通知をオフにする、アプリを一時的に削除する、スマホを別の部屋に置いてみる。たったそれだけでも、“今ここ”に集中できる時間が生まれ、少しずつ心が落ち着いていきます。
本を読む
失恋したとき、気持ちの整理がつかず、同じことを何度も考えてしまうことってありますよね。そんなときは、1冊の本に没頭してみるのもおすすめです。
本の中には、自分とはまったく違う誰かの人生や考え方が広がっていて、今の自分とは違う“世界”に一時的に意識を飛ばすことができます。
登場人物に感情移入したり、エッセイを読んで共感したり、
時には「自分だけじゃない」と感じられて、ほんの少し心が軽くなることもあるはずです。
新しいことにチャレンジしてみる
失恋をすると、心にぽっかり穴があいたような感覚になります。
でもその空白は、新しい何かを入れるためのスペースでもあると考えてみてください。
今までやったことのないことに、ほんの少しだけ手を伸ばしてみる。それは大きなチャレンジじゃなくても大丈夫です。たとえば、新しい趣味に挑戦してみる、資格勉強を始めてみる、短期のスクールに通ってみる、気になっていたカフェに一人で入ってみる。
どんな小さな一歩でも、それは「今までの自分」からの卒業につながります。
実際に、私も失恋のあと、筋トレに加えて新しい分野の勉強に挑戦しました。最初は集中できない日もありましたが、少しずつ新しい知識を吸収していく中で、「自分にはまだ知らない世界がたくさんあるんだ」と気づくことができました。
その経験もあって、今では勉強を習慣化できるようになり、英会話にも挑戦しています。
目標は金髪美女と付き合うこと。
実際に失恋後に筋トレで立ち直った体験談
私には学生時代に出会って、付き合い始めた彼女がいました。社会人になっても変わらず一緒に過ごし、「この人と結婚したい」と本気で思えるような存在でした。
でも、就職を機に遠距離恋愛に。最初はお互い頑張ろうと話していたけれど、仕事や生活のリズムが違う中で、少しずつ、少しずつ、距離ができていきました。
そしてある日、久しぶりのデートの帰り道、彼女の方から「もう続けるのは難しい」と伝えられました。
そのときは、必死に平然を装って、「そっか、仕方ないね。仕事も忙しいし、お互い頑張ろう」なんて言って、取り繕いました。でも、家に帰った瞬間、張り詰めていたものが一気に崩れて、涙が止まらなくなりました。
恥ずかしい話ですが、子どものように、声を上げてめちゃくちゃ泣きました。
でも、不思議なことに、泣き疲れたあと、心の中が少しスッキリしている自分がいました。
当時も筋トレはずっと続けていたけれど、失恋直後はやる気も起きず、正直サボりがちになっていました。それでも、「このままじゃダメだ」と思って、無理やりでもベンチプレスを握った日。筋トレを始めた瞬間、頭の中が“今”だけに集中して、過去のことを考えなくなりました。体を追い込むうちに、心のモヤモヤも少しずつ消えていった。
そして、ふとトレーニング後に思いました。「絶対にもっといい女を見つけてやる。」
そこからは、とにかく筋トレに打ち込んで、気持ちをポジティブに保つことを意識しました。
体が強くなるたびに、心も少しずつタフになっていく感覚がありました。
同時に、恋愛を忘れるために新しいことにもどんどん挑戦しました。英会話の勉強を始めたり、興味のあったビジネス書を読んだり、一人旅行に行ったり、一日をできるだけ予定で埋めて、考え込む隙を作らないようにしたんです。
最初は無理やりだったけれど、忙しくしているうちに、少しずつ、失恋の痛みも遠くなっていきました。
「考える時間を減らす」ことは、心を回復させるうえで、想像以上に大きな意味があると実感しました。
最初は無理やりだったけれど、忙しくしているうちに、少しずつ、失恋の痛みも遠くなっていきました。
「考える時間を減らす」ことは、心を回復させるうえで、想像以上に大きな意味があると実感しました。そして不思議なことに、毎日を一生懸命生きるようになったら、自然と新しい出会いも増えていったと思います!
失恋は確かに痛かった。でも今振り返ると、あの痛みがなければ出会えなかった景色が、確かにここにあります。
だから今、もしあなたが苦しみの中にいるなら、焦らず、自分のペースで一歩ずつ進んでみてください。
きっとまた、心から笑える日がやってきます。